愛知3人殺傷:家族以外のDNA検出 現場の遺留物から

毎日新聞 2009年5月15日 2時30分

3人が殺傷された山田喜保子さんの自宅=愛知県蟹江町で2009年5月8日、山口知撮影





 愛知県蟹江町の一家3人殺傷事件で、殺害された会社員、山田喜保子(きほこ)さん(57)方で見つかった遺留物から家族以外の型のDNAが検出されていたことが14日分かった。捜査関係者が明らかにした。県警蟹江署特別捜査本部は犯人のDNAである可能性が高いとみて、さらに遺留物の鑑定を進めるとともに、不審者の洗い出しに力を入れている。

 山田さん宅は喜保子さんと殺害された次男雅樹さん(26)、軽傷を負った三男勲さん(25)の3人暮らしで、ほかに別居している長男と四男がいる。捜査関係者によると、検出されたDNAはこの5人のいずれとも異なる型という。

 特捜本部によると、玄関近くの廊下から喜保子さん殺害の凶器とみられる鉄製スパナ、1階脱衣場の洗面台から雅樹さん殺害の凶器とみられる包丁、1階和室から勲さんを襲った凶器とみられる小刀が見つかっている。

 また、水を張った浴槽に勲さんの靴と血の付いたタオル、毛布などが入れられ、脱衣場には血の付いた衣類が残されていた。さらに、1階廊下にはみそ汁を飲んだ食器が残されていた。

 特捜本部は現場で多数見つかっている遺留物が、犯人につながる重要な手がかりとみて鑑定を進めていた。


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