ラベル 朝日新聞 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 朝日新聞 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

スパナ準備・椀に唾液…不可解な行動 蟹江一家殺傷事件

2009年6月1日17時0分 朝日新聞 asahi.com




愛知県蟹江町の会社員山田喜保子さん(当時57)方で5月、一家3人が殺傷された強盗殺人事件で、室内に残されていた凶器のスパナは新品だったことが、県警特別捜査本部への取材でわかった。犯人が持ち込んだ可能性が高いという。刃物より殺傷力が弱い凶器を準備していたことや、半日以上に及ぶ屋内での犯人の行動が明らかになるにつれ、不可解さは増すばかり。事件は2日、発覚から1カ月を迎える。

 捜査関係者によると、スパナは、畳まれたパーカと一緒に玄関付近に置かれていた。喜保子さん方に元々あった工具は古くて数も少ない一方で、スパナはほぼ新品。首にけがをした三男の会社員勲さん(25)も「見覚えがない」と説明。特捜本部は犯人がスパナを持って侵入した可能性が高いとみているという。

 スパナは、5月1日午後9~10時ごろ、喜保子さんの襲撃に使われたとされる。当時、次男のケーキ店店員雅樹さん(同26)も勲さんも不在だった。犯人は家族の財布から紙幣を抜き取って逃げたとみられることから、特捜本部は強盗目的の犯行とみているが、スパナを凶器に選んだことには首をかしげている。

 喜保子さんの次に襲われたとみられるのが、同10時ごろに勤め先から帰宅し刺殺された雅樹さん。凶器は喜保子さん方の包丁だった。勲さんは翌2日午前2時ごろ、友人との飲食から帰宅直後に切り出しナイフで刺された。

 事件発覚は、同日午後0時20分ごろ。出勤してこない雅樹さんのことを心配した職場の上司らの通報がきっかけだった。犯人とみられる男は、上司らと駆けつけた警察官が目を離したすきに逃走した。

 喜保子さんが襲われたとされる1階居間には、大量の血をふき取った跡があった。喜保子さんの遺体も血がきれいにふき取られ、1階和室の押し入れに入れられていた。同じ押し入れからは、喜保子さんが可愛がっていた子猫の死体も見つかった。

 洗面所や風呂場では、水を張った浴槽に血を洗ったような毛布やタオルのほか、帰宅時に履いていた勲さんの靴が片方だけつかっていた。洗濯機のそばには脱水後の洗濯物があり、洗濯槽にも血がついた衣類が残されていた。

 犯人像の絞り込みが難航するなかで、有力な物証も見つかっている。

 一つは、1階トイレ前の廊下で見つかった椀(わん)に付着した唾液(だえき)から検出された犯人のものとみられるDNA型だ。喜保子さんが家族のために用意した夕食のみそ汁を犯人が飲んだらしい。

 そして、スパナと一緒に見つかった犯人のものとみられるパーカ。においがきつく、汚れも目立ち、長期間着用されていたとみられる。

 現場に駆けつけた警察官や勲さんの目撃証言によると、犯人は20~25歳前後。身長は170~175センチ。短髪で、黒っぽい服を着ていた。

.

遺留品の上着公開 犯人は大柄の男か 愛知・3人殺傷

2009年5月16日0時9分 朝日新聞 asahi.com




被害者宅で見つかった犯人のものと思われる上着=15日午後、愛知県蟹江町、恵原弘太郎撮影


 愛知県蟹江町の会社員山田喜保子さん(57)方で一家3人が殺傷された強盗殺人事件で、県警特別捜査本部は15日、自宅1階の玄関付近で見つかった犯人のものとみられる上着を公開した。強いにおいがあり、長期間洗わずに着ていたとみられることや、LLサイズだったことから、特捜本部は、持ち主が住所不定などで、大柄の男だった可能性もあるとみて、犯人像の絞り込みを進めている。

 公開された上着は、綿・ポリエステル製で、フードが付いた灰色のパーカー。フード部分や襟元に黄ばみや汚れが目立ち、汗のような強いにおいが残り、右脇腹部分に切られたような穴が開いていた。発見時は、玄関付近に折りたたまれ、ぬれた状態だったという。

 製造元は名古屋市内の衣料メーカーで、中国で製造された。同色・同サイズの製品は03年末~04年初めにかけて全国で販売され、約450着が流通。製品は、中部地方では大型商業施設82店舗で約1千円で売られていたという。

 家族のものとしてはサイズが不自然に大きく、首などを刺されてけがをした三男の勲さん(25)や家族、知人らも「見覚えがない」と話していることなどから、特捜本部は犯人の遺留品と判断。情報提供を呼びかけるために、今回、公開に踏み切ったという。情報の提供先は特捜本部(フリーダイヤル0120・011・076)。


.

みそ汁の椀に家族以外のDNA型 愛知・3人殺傷事件

2009年5月15日20時1分 朝日新聞 asahi.com

 愛知県蟹江町の会社員山田喜保子さん(57)方で一家3人が殺傷された強盗殺人事件で、犯人が口を付けたとみられるみそ汁の椀(わん)から、家族とは別のDNA型が検出されたことが15日、県警特別捜査本部への取材でわかった。特捜本部は、犯人のDNA型である可能性が高いと判断。データベースに蓄積されている犯歴者のDNA型との照合作業を進めるなど、有力な手がかりとみて調べる。

 捜査関係者によると、犯人のものとみられるDNA型が検出されたのは、自宅1階のトイレ前の廊下にあった椀に残されていた唾液(だえき)から。DNA型は、殺害された喜保子さんや次男のケーキ店店員雅樹さん(26)、首にけがをした三男の会社員勲さん(25)のほか、別居している長男、四男の家族全員のものとも違う型だったという。

 みそ汁は、喜保子さんが事件発覚前日の1日の夕食として、家族のために台所の鍋に用意していたが、これとは別に、現場検証でトイレ前の廊下で飲みかけのみそ汁が椀に入って残されているのが見つかった。椀のみそ汁は半分ほど残っていたが、そばに箸(はし)などがなかった。

 椀があった廊下は、血を水ですすいだような跡があった包丁や毛布、タオルなどが見つかった洗面所・風呂場と、台所の間に位置する。雅樹さんや勲さんがみそ汁を飲んだ形跡がなかったことから、特捜本部は犯人が少なくとも約10時間以上にわたって自宅にとどまって、証拠隠滅のために室内を行き来する間に、椀に直接、口をつけてみそ汁を飲んだ可能性があるとみて、椀についていた液体が唾液であることを特定し、DNA鑑定を進めていた。

 このほかにも、室内からみつかったスパナや小刀といった凶器や、血が付着した衣類、血をふき取ったような跡が残されていた床などから、犯人のDNA型が検出される可能性があるとみて、特捜本部はさらに遺留品の鑑定作業を進めている。

.

室内から手袋痕、犯人着用の可能性 愛知3人殺傷

2009年5月15日6時47分 朝日新聞 asahi.com

 愛知県蟹江町の会社員山田喜保子さん(57)方で一家3人が殺傷された強盗殺人事件で、犯人のものとみられる手袋痕が自宅内に残されていたことが14日、県警特別捜査本部への取材で分かった。特捜本部は、犯人が事件当時、自分の指紋を残さないように手袋をはめていたとみている。

 捜査関係者によると、見つかった手袋痕は1階室内に複数あった。一方で、室内からは、使い込んだような汚れのある手袋も見つかったという。喜保子さんは朝は新聞配達をしていたといい、手袋は喜保子さんのものだった可能性がある。特捜本部はこの手袋が外部から持ち込まれたものかどうかも含め、手袋痕との関連を調べている。一般に布製の場合は付着した血液や油脂、繊維などから手袋痕が検出されやすいという。

 これまでの現場検証では、犯人のものとみられる指紋は見つかっていない。喜保子さんを殺害したとみられる居間の床の血をふき取ったり、次男のケーキ店店員雅樹さん(26)を刺殺するのに使われたとみられる包丁の血を水で洗い流したりするなど、犯人が入念に証拠隠滅を図っていた状況や手袋で触れた跡が見つかった場所などから、特捜本部は手袋痕は犯人のものである可能性が高いと判断したという。


.

室内に「見たことない」上着 愛知・蟹江の3人殺傷

2009年5月13日6時30分 朝日新聞 asahi.com

 愛知県蟹江町の会社員山田喜保子さん(57)方で一家3人が殺傷された強盗殺人事件で、家族のサイズと比べて不自然に大きいウインドブレーカーが自宅内で見つかっていたことが12日、県警特別捜査本部への取材でわかった。けがをした三男(25)に確認したところ「見たことがない」と話したという。

 特捜本部は犯人の遺留品の可能性が高いとみており、付着した毛髪の有無や血液反応を調べて、所有者を特定するとともに、ウインドブレーカーの販売元の割り出しを進める。

 捜査関係者によると、ウインドブレーカーは、ややぬれた状態で玄関付近の床の上にあった。色はモスグリーンで、見てわかるような血痕は付いていなかったという。

 犯人は喜保子さん、次男のケーキ店店員雅樹さん(26)を殺害し、三男の会社員勲さんを刺傷した際に返り血を浴びたとみられ、ウインドブレーカーの血を洗い落としていた可能性がある。これまでの現場検証でも、洗面所や風呂場からは血を洗い流したとみられる毛布やタオル、血が付いた衣類が大量に見つかっている。

 また、ウインドブレーカーのそばには、床をふき取ったようなぬれたタオルも残されていた。犯人は少なくとも約10時間以上、室内にとどまり、床の血をふき取ったり、血がついた衣類を洗濯したりしていたとみられている。特捜本部は、犯人がこうした証拠隠滅作業をする際に、ウインドブレーカーを着ていた可能性もあるとみている。

 犯人とみられる男は2日午後0時20分すぎ、通報で駆けつけた蟹江署員に一度目撃され、その後、署員が目を離したわずかなすきに自宅勝手口から逃げたとされる。この際、ウインドブレーカーを現場に忘れた可能性があるとみて、特捜本部は、ウインドブレーカー以外にも犯人の遺留品がないか、衣類などの選別作業を進めている。


.

廊下にみそ汁の椀…犯人飲む? 愛知・蟹江の3人殺傷

2009年5月12日7時19分 朝日新聞 asahi.com

 愛知県蟹江町の山田喜保子さん(57)方で一家3人が殺傷された強盗殺人事件で、自宅トイレ前の廊下に椀(わん)に入ったみそ汁が残されていたことが11日、県警特別捜査本部への取材でわかった。口を付けたような跡があり、犯人が飲んだ可能性がある。特捜本部は10時間を超える居座りと並んで、犯行の異質さを示すものとみて、犯人像の特定を進めている。

 捜査関係者によると、そばに箸(はし)などはなく、何者かが直接、椀に口を付けてみそ汁を半分ほど飲んだような状態で残されていたという。特捜本部は唾液(だえき)などの付着物を調べる。喜保子さんが飼っていた猫の餌やり用の食器は台所に別にあった。

 椀があった廊下は、血を水ですすいだような跡があった包丁や毛布、タオルが見つかった洗面所や風呂場と、台所の間にあり、特捜本部は犯人が証拠隠滅のために室内を行き来する間に椀に口を付けた可能性があるとみている。

 事件発覚前日の1日夜、喜保子さんは家族用に食卓にコロッケとオレンジ、台所の鍋に煮魚やみそ汁を用意。殺害された次男雅樹さん(26)は胃の内容物などから、1日夜の帰宅直後、食事の前に襲われたとみられる。2日未明の帰宅時に玄関付近で襲われた三男勲さん(25)も外食だったことがわかっている。


.

犯人、食卓の夕食食べる? 愛知の一家殺傷

2009年5月11日3時1分 朝日新聞 asahi.com

 愛知県蟹江町の一家3人殺傷事件で、殺害された会社員山田喜保子さん(57)が台所と食卓に用意していた夕食の一部が何者かに食べられていたことが10日、県警特別捜査本部への取材でわかった。殺害された次男(26)やけがをした三男(25)は手をつけていないとみられ、特捜本部は犯人が食べた可能性があるとみて、食器などに指紋や唾液(だえき)が残っていないか調べる。

 捜査関係者によると、食卓には喜保子さんが家族のために準備したとみられるコロッケとオレンジ、台所の鍋の中には煮魚があった。食べられた形跡は、そのうちの一部にあったという。

 喜保子さんの胃の中には消化されていないタケノコやサヤエンドウなどの野菜類が残っていたが、次男のケーキ店店員雅樹さんの胃の中には夕食に使われた材料はなかった。

 雅樹さんは1日午後10時ごろ仕事から帰宅したとみられ、遺体発見時は上半身裸でスーツのズボンをはいたままだったことから、特捜本部は、喜保子さんが用意した食事を食べる前の帰宅直後に犯人に襲われたとみている。

 三男の会社員勲さんは同日午後8時半ごろ友人との飲食に出かけているため、台所や食卓の夕飯が減っているのは、10時間以上にわたって喜保子さん方に滞在した犯人が食べた跡である可能性が高いという。

 また、特捜本部が入院中の勲さんに確認したところ、玄関にあった勲さんのスニーカーがなくなっていることも新たに判明。犯人が履いてきたとみられる靴も玄関などからは見つかっていないという。


.

室内に血が付いた小刀、三男襲った凶器か 愛知一家殺傷

2009年5月10日8時55分 朝日新聞 asahi.com

 愛知県蟹江町の一家3人殺傷事件で、血が付いた小刀が室内で見つかっていたことが8日、県警特別捜査本部への取材でわかった。会社員山田喜保子さん(57)の次男(26)の殺害に使われたとみられる包丁とは別で、小刀で首を刺されてけがをした三男(25)の傷の形状から、特捜本部は犯人が三男を襲った際に使った凶器とみている。

 3人の殺傷に使われたとみられる凶器は小刀と包丁と、喜保子さんの殺害に使われたとみられるスパナの3種類で、いずれも室内に残されていたことになる。特捜本部は別々の凶器が殺傷に使われた経緯や、それらがもともと喜保子さん方にあったものか、外部から持ち込まれたものかを特定し、犯人像の絞り込みを進める。

 捜査関係者によると、血が付いた小刀は、次男のケーキ店店員雅樹さんの遺体が見つかった1階和室で見つかった。雅樹さん殺害の凶器とみられる包丁は柄が折れ、水を張った洗面台の中で刃の血が流されていたが、小刀には付着した血液を隠そうとした跡は見られなかったという。

 三男の会社員勲さんは2日午前2時過ぎに帰宅。玄関で靴を脱いでいる最中に背後から襲われ、首の後ろ側に深さ5センチと3センチの傷を負った。小刀の形状はこの刺し傷と符合する可能性があるという。包丁はもともと喜保子さん方の台所にあったものだが、小刀についてはわかっていないという。

 スパナで繰り返し頭部を殴られて殺害され、1階和室の押し入れから見つかった喜保子さんの遺体の血が、きれいにふき取られていたことも新たにわかった。特捜本部は、犯人が居間付近で殺害した喜保子さんを和室押し入れに運ぶ際に、廊下の床などに血が付かないようにした可能性があるとみている。


.

警察官到着時、室内に不審な男 愛知3人殺傷

2009年5月8日15時1分 朝日新聞 asahi.com

 愛知県蟹江町の会社員山田喜保子さん(57)方で、喜保子さんら一家3人が殺傷された強盗殺人事件で、通報を受けた蟹江署員が現場に駆けつけた際、家族3人とは別の不審な男が室内にいたことが8日、特別捜査本部への取材でわかった。男は間もなく喜保子さん方から姿を消したという。勝手口のドアの鍵が開いていたことから、特捜本部は男は勝手口から逃げたとみて行方を捜している。

 県警は事件発覚の経緯などを説明した記者会見などで、男の存在や逃走した事実を公表していなかった。特捜本部は同日、室内で見つかった三つの財布すべてに紙幣が入っていなかったことを明らかにした。犯人とみられるこの男が紙幣を抜き取った可能性が高いという。

 捜査関係者によると、次男のケーキ店店員雅樹さん(26)が2日朝から出勤しないことを不審に思った上司ら2人と同署の20代男性巡査が同日午後0時20分ごろ、喜保子さん方を訪れた際、首に刺し傷を負った三男の会社員勲さん(25)が「強盗です。助けてください。中で2人死んでいます。犯人は逃げました」と告げて、事件が発覚した。

 巡査は、両手首を電気コードで縛られたまま、玄関の鍵を開けて出てきた勲さんの緊縛を解いて、離れた場所に移動させ、再び玄関に戻った。30センチほど開いていたドアのすき間から屋内をのぞくと、玄関近くの廊下の上で若い男が居間の方に体を向けた状態でうずくまっているのに気づいた。男は黒っぽい上着、長ズボン姿で、短髪だったという。巡査は男を家族だと思い、「大丈夫ですか。出てきなさい」と声をかけたが反応はなかったという。

 巡査が携帯無線で署に事件の報告や救急車の手配をする約2分間に、男は家からいなくなったという。この間、雅樹さんの上司ら2人は玄関先の道路にいた。勲さんが襲われたのは帰宅した2日午前2時すぎとみられており、男は少なくとも約10時間、喜保子さん方に滞在していたことになる。巡査到着時には施錠されていた勝手口のドアの鍵が実況見分時には開いていたことから、特捜本部は男は勝手口から逃げたとみている。

 県警はその十数分後から約50分間、半径8キロについて緊急配備を敷いたという。

 同日午前11時半ごろに、雅樹さんの上司らが2人だけで自宅を訪れた際は室内からは応答がなかったが、勲さんは「犯人から布団をかぶせられ返事ができなかった」と説明。勲さんは頭から上着のフードをかぶせられ、目隠しをされていた。巡査らの訪問時については、「犯人に声を掛けても返答がなかったので、逃げたと思って鍵を開けた」などと話したという。男について「イントネーションが変わっていた。見覚えはない」などと話しているという。


.

犯人もけが?洗面所の床に血痕 愛知・蟹江の3人殺傷

2009年5月8日10時12分 朝日新聞 asahi.com

 愛知県蟹江町の会社員山田喜保子さん(57)方で、喜保子さんら一家3人が殺傷された強盗殺人事件で、斑点状の血痕が自宅洗面所の床付近に残されていたことが7日、県警特別捜査本部への取材でわかった。事件後に洗面所に出入りできたのは犯人だけとみられることから、特捜本部は犯人が3人を殺傷した際にけがをして、血が床付近に滴った可能性もあるとみて、血痕の鑑定を進める。

 また、喜保子さんが事件発覚前日の1日午後9時半ごろ、自宅で知人に電話をしていたことが判明。その後、事件に巻き込まれたとみられる。

 捜査関係者によると、血痕は1階洗面所の床に無造作に置かれていた衣類の上にあった。衣類は洗濯機などで洗ったような跡はなく、乾いていた。落ちていた血の量は少なく、上から血液が滴ってできた斑点のような跡だったという。

 洗面所では、血が付いていたとみられるタオルが洗面台に張った水の中で見つかったことも新たにわかった。洗面台の水の中では、次男のケーキ店店員雅樹さん(26)を刺殺する際に使われたとみられる包丁の刃が、洗面台の上では柄が見つかっている。また、洗面所の隣の風呂場では、被害者の血痕などを洗い流したとみられる毛布やタオルが水を張った浴槽の中に残されていた。

 これまでの調べで、雅樹さんは1階和室で、喜保子さんは居間付近で襲われた可能性が高いことがわかっており、特捜本部は犯人が事件後、洗面所や風呂場に出入りして証拠隠滅を図ろうとしたと判断。犯人は包丁が折れるほど強い力で犯行に及んでおり、犯行時に自らもけがをした可能性があるとみている。今後、血痕が犯人の傷から出血したものか、犯人が風呂場の浴槽に運び込んだ毛布などから滴ったものかを慎重に調べる

.

浴槽に血が付いたような毛布 愛知・蟹江の3人殺傷事件

2009年5月7日16時32分 朝日新聞 asahi.com

 愛知県蟹江町の会社員山田喜保子さん(57)方で、喜保子さんら一家3人が殺傷された強盗殺人事件で、血が付着したような毛布やタオルが自宅浴槽に残されていたことが7日、県警特別捜査本部への取材でわかった。脱衣所や洗濯機からも大量の衣類が見つかった。特捜本部は、犯人が毛布やタオルに付いた血を洗い落とそうとしたとみて、血液の鑑定を進めている。

 捜査関係者によると、浴槽は水が張ったままで、毛布やタオル、衣類が入っていた。風呂場近くの脱衣所や洗濯機から見つかった衣類のなかにも、血が付いたものがあった。浴槽の水はピンク色で血の量は多くないとみられ、一度洗った毛布などを、さらに水につけてきれいにしようとした可能性があるという。

 犯人ともみ合った状況について、首を刺されてけがをした三男の会社員勲さん(25)は特捜本部の事情聴取に、「犯人から刃物を奪って振り回した時、犯人の足に当たった」などと説明。喜保子さんが襲われたとみられる居間や凶器とみられるスパナには、血をふき取ったような跡があったことがわかっており、特捜本部は、犯人は自らのけがの止血や被害者の血痕などを隠すために毛布やタオルを使ったとみている。

 また、勲さんは「襲われた後に意識を取り戻してからも、犯人と会話した記憶がある」などと話しているといい、犯人が喜保子さん、次男の雅樹さん(26)を殺害し、勲さんを襲った後も、屋内にとどまっていた可能性があるという。特捜本部は、引き続き現場検証をして、犯行当時の犯人の行動を調べる。


.

居間に血ふき取った跡、証拠隠滅図る? 愛知3人殺傷

2009年5月6日15時31分 朝日新聞 asahi.com

 愛知県蟹江町の会社員山田喜保子さん(57)方で喜保子さんら一家3人が殺傷された強盗殺人事件で、居間に大量の血液や一部、血をふき取ったような跡があったことが5日、県警特別捜査本部への取材でわかった。居間近くでは、血をぬぐったような鉄製のスパナも見つかった。特捜本部は、犯人が居間にいた喜保子さんの頭部をスパナで繰り返し殴り、遺体を1階和室の押し入れに運んだとみて、犯人の行動を調べている。

 この和室の布団のうえでは、次男雅樹さん(26)の刺殺体も見つかっており、犯人は殺害した喜保子さんの遺体を隠したほか、床の血をふき取るなど証拠隠滅を図ってから、雅樹さんを襲った可能性があるとみている。

 捜査関係者によると、室内の現場検証で、1階の居間の床から大量の血液が広範囲にわたって残されており、血をふき取ったような跡があることがわかった。スパナはこの部屋に隣接する廊下付近にあり、血をぬぐったような跡が残されていたという。

 一方、背中に肺動脈に達するほどの刺し傷があった雅樹さんの遺体が見つかった1階和室にも、血だまりができていた。雅樹さんが刃物で刺された際に出血したものとみられる。

 喜保子さんが襲われたとみられる居間と、雅樹さんが刺されたとみられる和室は、廊下を挟んで隣り合っており、2人とも、それぞれ異変には気づいていなかったとみられることから、特捜本部は喜保子さん、雅樹さんの順に襲われた可能性があると判断した。

 喜保子さんの遺体が見つかった和室の押し入れからは、自宅で飼っていた猫1匹も殺された状態で見つかった。喜保子さんは近所の野良猫の世話もしており、家族の中で最もこの飼い猫をかわいがっていたという。犯人が喜保子さんの後頭部をスパナで執拗(しつよう)に殴ったうえ、顔面も殴打するなどしていることから、特捜本部は特に喜保子さんに強い恨みを持った人物との見方を強めている。
 洗面所の洗面台で見つかった雅樹さん殺害に使われたとみられる包丁は、二つに折れたような状態で、水を張った中に刃が、柄の部分は洗面台の上にあった。包丁には、血を洗い流したような跡が残されていた。

 また、捜査幹部は5日、帰宅直後に玄関で首を刺されて2週間のけがをした三男勲さん(25)が持っていた玄関の鍵が玄関内で見つかったことを明らかにした。勲さんは入院中だが、特捜本部の事情聴取に応じられる状態という。


.

財布と通帳奪わず 洗面台に包丁 愛知・強盗殺人

2009年5月5日4時27分 朝日新聞 asahi.com








 愛知県蟹江町の会社員山田喜保子さん(57)方で、喜保子さんと次男(26)が殺害され、三男(25)がけがをした強盗殺人事件で、自宅のものとみられる包丁が殺害に使われ、洗面所に残されていたことが4日、県警特別捜査本部への取材でわかった。特捜本部は、それぞれ3人分の通帳と財布が室内で見つかったと発表。金銭目的とともに、家族に対する恨みによる犯行の可能性も視野に、犯人像の絞り込みを急いでいる。

 4日の司法解剖では、事件発覚翌日の3日に自宅1階和室の押し入れから見つかった喜保子さんの死因が、頭を鈍器で複数回強打されたことによる外傷性脳障害だったこともわかった。背中にあった刺されたような傷は鈍器による擦り傷で、後頭部などを繰り返し殴った際にできたとみられる。首にひも状のもので絞められたことを示す跡も残っていたという。

 発表によると、通帳はそれぞれ喜保子さん、次男のケーキ店店員雅樹さん、三男の会社員勲さんの名義で、財布も3人のものと確認した。複数の財布に現金が残されていたという。勲さんが襲われたという玄関では、勲さんの財布と1万円札が裸の状態で落ちていたのが見つかっている。

 捜査関係者によると、自宅台所にはふだん、包丁数本があったが、事件後、1本がなくなっていた。一方、洗面所の包丁は洗面台にあり、血を洗ったような跡が残っていた。刃の形状が雅樹さんが負った傷の形と対応していることから、特捜本部は雅樹さん殺害に使われた凶器と判断した。

 勲さんは特捜本部の事情聴取に対して、「犯人に襲われた際、口を粘着テープでふさがれた」と話しているという。テープは意識を回復した際に自力で外したと説明しており、室内の現場検証でもテープは見つかった。血のついた衣類も室内に散乱しており、特捜本部は殺害された喜保子さんや雅樹さんらの衣類なのか、犯人が犯行後に脱ぎ捨てたものなのか、調べている。
 勲さんは1日午後7時50分ごろまで勤め先の清涼飲料関係会社で仕事をして、同8時ごろに帰宅。服を着替えて友人との飲食に出かけ、2日午前2時過ぎまで飲んだ後、同2時半ごろ帰宅。玄関で靴を脱いでいたときに、男に背後から襲われた。たくし上げられた上着をかぶせられ、電気コードのようなもので手首を緊縛されたという。

 喜保子さん、雅樹さん、勲さんは3人暮らし。事件は、雅樹さんが2日朝に出勤しないことから、同日正午前、店長が「店に出てこない」と蟹江署の交番に届け出て発覚。店長と警察官が自宅に駆けつけた際は玄関が施錠されており、勲さんが中から鍵を開けて、警察官が首を刺された勲さんの体の前に巻かれていた手首のコードをほどいた。雅樹さんは1階和室の布団のうえで背中を刺されて死亡していた。玄関の鍵は、自宅敷地内の玄関先から見つかった。

 喜保子さんは1日夜から翌日にかけて殺害されたとみられる。喜保子さんの遺体発見が3日になったことについて、特捜本部は「犯人の遺留品の証拠収集に神経を使い、優先したため」と説明している。


.

押し入れに母親の遺体 愛知・兄弟殺傷、強盗殺人で捜査

2009年5月4日3時14分 朝日新聞 asahi.com


山田喜保子さんの遺体を運び出す捜査員ら=3日午後4時38分、愛知県蟹江町、加藤丈朗撮影


 愛知県蟹江町の会社員山田喜保子さん(57)方で、次男(26)と三男(25)が殺傷された事件で、県警捜査本部は3日、所在がわからなくなっていた喜保子さんの遺体を自宅押し入れで見つけたと発表した。背中には刺されたような傷があった。三男の会社員勲さんは男に襲われた際、金銭を要求されたといい、県警は容疑を殺人から強盗殺人に切り替え、蟹江署に特別捜査本部を設置した。

 発表によると、喜保子さんの遺体は県警の同日の現場検証中、次男のケーキ店店員雅樹さんの遺体が見つかった1階和室で、押し入れの下段から見つかった。上から毛布をかけられ、斜め上を向いた状態で、上半身に下着などを着けた状態だったという。

 勲さんは3日の県警の事情聴取に対して、2日未明の帰宅直後に男に襲われて意識を失う前に「金はないのか」と脅され、「金はない」と答えた、と説明したといい、特捜本部は金目的の犯行と判断。玄関では、勲さんのものとみられる財布と1万円札が裸で落ちているのが見つかったという。

 雅樹さんの死因が左肺動脈切断による出血性ショックだったことも、その後の調べでわかった。雅樹さんと喜保子さんの遺体が見つかった和室の室内には血だまりがあったが、そのほかは廊下に血痕が残されているだけだったという。

 通報を受けた警察官が2日昼に現場に駆け付けた際、1階の玄関や勝手口、窓は施錠されていたという。自宅敷地内からは勲さんが持っていた玄関の鍵が見つかった。室内からは土足の跡は見つかっていないといい、特捜本部は犯人の侵入方法や逃走経路を慎重に調べている。


.

愛知・蟹江 自宅で兄弟死傷、母親も所在不明

2009年5月2日22時50分 朝日新聞 asahi.com

 2日午後0時20分すぎ、愛知県蟹江町蟹江本町、山田喜保子さん(57)方で、次男のケーキ店店員の雅樹さん(26)が背中を刺されて死亡しているのを通報で駆けつけた警察官が見つけた。三男の会社員勲さん(25)も玄関で電気コードのようなもので手首を縛られ、首の後ろ側を刺されてけがをしていた。県警は殺人事件と断定して蟹江署に捜査本部を設置し、2人が死傷した経緯を調べている。

 捜査本部によると、雅樹さん、勲さんは喜保子さんと3人暮らし。喜保子さんの所在がわからなくなっており、連絡も取れないという。

 捜査本部の発表や同町消防署によると、雅樹さんは2階建て自宅の1階和室の布団の上で、上半身裸でうつぶせで倒れていた。背中には数カ所、鋭利な刃物のようなもので刺された傷があった。勲さんは首のほか、肩などにも刺し傷があり、2週間のけが。

 捜査本部が勲さんから事情を聴いたところ、勲さんは1日午後8時ごろ、家を出て友人と飲食して、2日午前2時ごろに帰宅。玄関で靴を脱いでいるときに突然、背後から男に布のようなものをかぶせられ襲われ、意識を失った。その後も意識がもうろうとしていたが、玄関脇の和室で雅樹さんとみられる人が倒れているのを見たという。

 雅樹さんは1日午後9時半ごろ、勤め先の店から自宅に向かったが、2日になっても出勤しないことから、正午前、上司の男性が「雅樹さんが店に出てこない」と蟹江署の交番に届け出た。上司と警察官が駆けつけた際は玄関が施錠されており、勲さんが自分で鍵を開けて、警察官が勲さんの体の前で巻かれていた手首のコードをほどいた。室内は雑然としており、物色の形跡は見つかっていないという。

 また、勲さんの説明では、喜保子さんは、友人との飲食に出かける前まで自宅で一緒にいたという。

 現場は近鉄蟹江駅の西約200メートルの住宅街。山田さん方は、南北に貫く県道から路地を西へ約50メートル入った一角にある。