署員が不審な若い男を取り逃す 愛知親子3人殺傷

2009.5.8 11:42 MSN産経ニュース

 愛知県蟹江町の会社員、山田喜保子さん(57)方で親子3人が殺傷された事件で、通報後に山田さん方を訪れた県警蟹江署員が、不審な若い男を目撃していたことが8日、捜査幹部への取材で分かった。捜査幹部は署員が容疑者の可能性がある男を取り逃がしたことを認めた。

 蟹江署捜査本部は「三男の治療を優先させた。初動捜査にミスはなかった」とコメントした。

 捜査本部によると、署員が2日午後0時20分ごろ、山田さん方を訪問。首などから血を流した三男、勲さん(25)が玄関から出てきて「強盗です。犯人は逃げました」と話した。

 署員が中をのぞくと、玄関内で男がうずくまっていた。署員は勲さんを保護し、男に「大丈夫ですか」と声を掛けた。このとき無線が鳴ったため署員が男に背を向け、応答しているすきに男はいなくなったという。


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