次男帰宅直後に殺害か…愛知3人殺傷犯、夕食食べた可能性

2009年5月11日03時17分 読売新聞 YOMIURI ONLINE

 愛知県蟹江町の親子3人殺傷事件で、次男でケーキ店員の山田雅樹さん(26)が帰宅直後に殺害された可能性が高いことが10日、わかった。雅樹さんは1日午後9時半頃、職場を出たが、知人が同10時頃、電話した際は応答がなかったという。


 捜査関係者によると、雅樹さんは約8キロ離れた職場に車で通勤。1日は午後9時45~50分頃には帰宅したとみられる。遺体は上半身裸で、黒いスラックスと灰色の靴下をはいていた。スラックスは職場でのものと同じだったという。県警特捜本部は、雅樹さんと母親の喜保子さん(57)を殺害した凶器が違うため、犯人が一度に2人を襲ったとは考えにくく、雅樹さんが帰宅した時、喜保子さんは既に殺害されていたとみている。

 また、喜保子さんが家族に作り置きした夕食を、犯人が食べていた可能性があることもわかった。食卓にコロッケとオレンジが残されており、鍋に煮魚やみそ汁があった。喜保子さんが使ったとみられる食器は片付けられ、食卓に食べ残した跡があったという。司法解剖の結果、喜保子さんの胃からは、夕食の食材が確認されたが、雅樹さんからは見あたらなかった。三男の勲さん(25)も食べていないことから、特捜本部が食器などを調べている。また、現場からなくなっていたスニーカーは、勲さんのものだったことも判明した。


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