室内から手袋痕、犯人着用の可能性 愛知3人殺傷

2009年5月15日6時47分 朝日新聞 asahi.com

 愛知県蟹江町の会社員山田喜保子さん(57)方で一家3人が殺傷された強盗殺人事件で、犯人のものとみられる手袋痕が自宅内に残されていたことが14日、県警特別捜査本部への取材で分かった。特捜本部は、犯人が事件当時、自分の指紋を残さないように手袋をはめていたとみている。

 捜査関係者によると、見つかった手袋痕は1階室内に複数あった。一方で、室内からは、使い込んだような汚れのある手袋も見つかったという。喜保子さんは朝は新聞配達をしていたといい、手袋は喜保子さんのものだった可能性がある。特捜本部はこの手袋が外部から持ち込まれたものかどうかも含め、手袋痕との関連を調べている。一般に布製の場合は付着した血液や油脂、繊維などから手袋痕が検出されやすいという。

 これまでの現場検証では、犯人のものとみられる指紋は見つかっていない。喜保子さんを殺害したとみられる居間の床の血をふき取ったり、次男のケーキ店店員雅樹さん(26)を刺殺するのに使われたとみられる包丁の血を水で洗い流したりするなど、犯人が入念に証拠隠滅を図っていた状況や手袋で触れた跡が見つかった場所などから、特捜本部は手袋痕は犯人のものである可能性が高いと判断したという。


.