毎日新聞 2009年5月8日 2時30分
告別式後、葬儀場を出る棺を乗せた2台の車=愛知県蟹江町で2009年5月6日午後1時53分、竹内幹撮影
愛知県蟹江町の一家3人殺傷事件で、現場の脱衣場内の洗濯機に血の付いたTシャツが投げ込まれていたことが分かった。捜査関係者が明らかにした。洗濯はまだされておらず血は洗い流されていないという。被害者の血が付いた犯人のものか、負傷した犯人の血が付いた被害者のものである可能性が高く、県警蟹江署特別捜査本部は犯人につながる有力な物証とみて血などの鑑定を急ぐ。
捜査関係者によると、新たに洗濯機に入っていたのが分かったのは、ともに血が付いたTシャツとタオル。これまで浴室と脱衣場からほかにもタオルと毛布、衣類が見つかっていたが、大半は洗い流された状態だった。
けがをした三男勲さん(25)は特捜本部に対し、2日未明に男に襲われた際にもみ合いとなり「男が持っていた包丁を奪ったら、相手の足に当たった」などと話しているという。
このため特捜本部は犯人が返り血を浴びた衣類を脱いだり、負傷した自分の血が付いた被害者の衣類を脱がし浴室や脱衣場の洗濯機に入れた可能性があるとみている。【福島祥、山口知、中村かさね】
.