蟹江3人殺傷 スパナ犯人持ち込む? 三男「見覚えない」

2009年5月12日 読売新聞 中部発

 愛知県蟹江町の親子3人殺傷事件で、母親の山田喜保子さん(57)を殴って殺害した際に使ったとみられる鉄製スパナは、犯人が持ち込んだ可能性のあることが11日、わかった。三男で会社員の勲さん(25)が、県警特捜本部に対し、「見覚えがない」と説明しているという。

 捜査関係者によると、スパナは先端部分が可動式の「モンキーレンチ」で、1階廊下から、血などがふき取られた状態で見つかった。次男でケーキ店店員の雅樹さん(26)が遺体で発見された1階和室に落ちていた小刀も、家の中にあったものではないとみられ、特捜本部は、これらの鑑定を進めるとともに、販売ルートなどを調べている。

 現場からはこのほか、雅樹さんを刺したとみられる包丁が、柄の取れた状態で、水を張った洗面台から見つかっており、犯人は、雅樹さんを襲った際、包丁が衝撃で壊れたため、小刀を使ったのではないかとみられている。


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