2009年5月14日 読売新聞 中部発
愛知県蟹江町の親子3人殺傷事件で、殺害された母親で会社員山田喜保子さん(57)宅から、ぬれた状態のウインドブレーカーが見つかっていたことが13日、わかった。ウインドブレーカーは、家族の誰とも合わない大きめのサイズだったため、県警特捜本部は犯人の遺留品の可能性もあるとみて、詳しく鑑定するとともに販売ルートなどを調べている。
捜査関係者によると、ウインドブレーカーは濃い緑色で、1階玄関付近の廊下で見つかった。三男で会社員の勲さん(25)は「見覚えがない」と話しているという。目に見える血痕は確認されず、特捜本部は、犯人が返り血などを洗い流した可能性もあるとみている。
山田さん方では、洗濯機や水を張った浴槽などから、血が付いていたとみられる毛布やタオル、衣類などが発見され、凶器とみられる包丁やスパナも血をぬぐった状態で見つかっている。特捜本部は、犯人が長時間、現場にとどまり、証拠隠滅を図っていたとみている。
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