2009年5月10日03時32分 読売新聞 YOMIURI ONLINE
愛知県蟹江町の親子3人殺傷事件で、現場からスニーカーが1足なくなっていることや、室内の廊下などに犯人が歩いた靴跡が数か所あることが9日、わかった。県警特捜本部では、犯人が靴を履き替え、盗んだスニーカーで逃走したのではないかとみている。
また、犯人に襲われた三男で会社員の山田勲さん(25)が、県警のこれまでの調べに対し、「犯人ともみ合いになって、刃物を一度取り上げた。犯人の足に刃物が当たったかもしれない」と証言しており、犯人が足にけがをした可能性があるという。
勲さんは、蟹江署員に保護された時の状況について、「玄関のチャイムが鳴った際、近くに犯人がいないことがわかったため、力を振り絞って起き上がり、玄関の鍵を開けて外へ出た」と話しているという。署員が訪れる前は、新聞配達と、次男の雅樹さん(26)の勤めるケーキ店の従業員が玄関のチャイムを鳴らしたが、犯人はその都度、勲さんに布団のようなものをかぶせるなどして応対させなかったという。その後、犯人が近づいて来なかったため、勲さんは「犯人はすでに逃走した」と思ったという。
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